航空機に乗った際には機内モードや、電源を落とすことが航空法で義務付けられているため、インターネット接続ができずに困ることもあるのではないでしょうか。
LCCはごく一部で有料のWi-Fiが提供されておりますが、JALやANAといった大手航空会社ではWi-Fiが無料化されています。
私はJALマイルを利用してJALの航空機によく搭乗するので、今回はJALのWi-Fiの接続方法を解説していきます。
なぜデータ通信ができないのか
スマホのデータ通信やモバイルルーターなどの通信を使うことが航空法で禁止されているのに、なぜ機内のWi-Fiを使用することができるのでしょうか。
航空機では航空機のために用意された通信方式があり、基本は通信衛星を利用します。まず、地上で発生させた電波を通信衛星まで届けます、そこから航空機に電波を届けることで、海上でも、山間部の上を飛んでいるときでも安定したデータ通信を行うことが可能になっています。
さて、それではなぜ機内Wi-Fiが使えるのにスマホのデータ通信やモバイルルーターはダメなんでしょうか。もともと、通信電波が計器に影響を与える恐れがあるためということで規制が強く、電波を発する機器は電源を切ることが義務付けられていましたが、2014年に規制が少し緩和され、機内モードであれば電源を落とさなくてもよくなりました。
それでも機内Wi-Fiがダメでスマホのデータ通信やモバイルルーターがダメというのは理由があって、機内Wi-Fiは航空機の一点に電波の受信機があり、そこから受信し、Wi-Fiのアクセスポイントを通して機内に電波を届けます。
それに対し、スマホのデータ通信やモバイルルーターは機外に電波を放出し、機内に直接電波を受信します。この受信・送信方式では計器に影響がある可能性を除くことができません。そのためNGとされているのです。
特に離陸後の3分間、着陸・着陸後に滑走路から誘導路までの8分間は魔の11分間と呼ばれており、最も事故が起こる時間とされています。そのため、航空機のWi-Fiも離陸前の5分間と着陸前の5分間は機内Wi-Fiも使用することができず、安定高度に達してからのサービスとなります。
Wi-Fi接続方法
豆知識を頭に入れたところで本題に入っていきましょう。JAL機内でのWi-Fiの接続方法です。少数ではありますが、Wi-Fiサービスを提供していない機種もあります。Wi-Fiが使える場合は離陸後にCAさんよりアナウンスがあります。
ステップ① アクセスポイントを見つける
まずはアクセスポイントを探します。家庭用のWi-Fiに接続するときのようにアクセスポイントを選択しての接続になります。
アクセスポイントはスマホ・タブレット・PC共に「gogoinflight」というものを選択します。
gogoinflightに接続後にブラウザを開くと「https://wifi.gogoinflight.com/」に自動接続され、接続設定画面に移動します。
ここで自動接続されない場合はhttps://wifi.gogoinflight.com/をアドレスバーに直接入力し、ダイレクトに接続しましょう。
ステップ② 接続する
上の画像はPC版の接続設定画面ですが、スマホ版もタブレット版もほとんど同様のレイアウトです。接続方法はとても簡単で「接続」をタップ・クリックするだけです。
これだけでインターネットが使えるようになります。
JAL機内Wi-Fiでできること
機内Wi-Fiでは通常のブラウザ閲覧やSNSなどはもちろん可能ですが、それらとは別に、機内Wi-Fiならではのサービスが充実しています。
①到着地の気温・到着までの時間とどの辺を飛んでいるかがわかる
②ビデオサービスが充実している
※内容は時期によって異なります。
皆さんも旅の際にはJALを利用してみてはいかがでしょうか。
大手の利点はチェックイン時間に余裕があること、サービスが良いことなど数多くあります。
LCCと比べて成田空港のようにメインの建物から遠く離れた場所まで移動せずとも、電車から降りてすぐにチェックインカウンターにたどり着くことができ、チェックイン時刻に急かされることなく、ゆっくりと自分のペースで時間を過ごすことが可能です。
さらに、機内では前後の座席の間隔も広く、ゆったり座ることができ、ドリンクサービスも充実しており、機内でWi-Fiまで接続できるサービスが充実している最高の機内で空の旅を楽しんでみませんか?