最近のPCは給電方式がUSB Type-Cとなりつつあり、電源アダプタの小型化、サードパーティ製の充電器の適合性が高まり今ではかなり自由に電源アダプタを選べるようになってきています。
純正のアダプタはポートが一つであるため、PCしか充電することができませんが、サードパーティ製の充電器はType Cのポートに加え、Type Aや Type Cのポートがもう一つ2つ付くものが多くなりました。
電源タップの差し口の数の問題もあり、PCとスマホの充電が一度にできればなぁと考えていた方も多いハズ。そんな方に複数ポートの充電器を紹介していこうと思います。
充電器の規格について
スマートフォンだけならともかくですが、パソコンを同一アダプタにするにはその辺で売っている充電器を適当に購入してはならず、PD規格という充電器を選ぶ必要があります。
なぜなら、ノートパソコンに電力給電をする場合、USB TYPE-Cがついていたとしてもそのへんのよくわからない規格の充電器では電力の供給能力が足りず、充電ができません。
USB PD規格のPDはPower Deliveryの略で、USB規格の標準化団体であるUSB IFによって決められている国際標準規格です。
PD規格は国際規格なので、これを基準に多くの製品が作られるため、高い互換性を持ちます。この高い互換性によりスマホやノートパソコンだけでなく、タブレットやゲーム機、モバイルディスプレイなどのの充電も可能にします。
USB PD規格では最大100Wの出力、PD3.1規格では最大240Wの出力が可能です。そのためノートパソコンのように大きな電力が必要なものにも十分電力供給が可能です。
PD規格について深堀り
さて、先程説明したようにPD規格の充電器を使わなければならない理由はご理解していただけたかなと思いますので、PD規格についてもう少し知っておきましょう。
①PD規格の充電器は全て同じ出力Wなのか?
A.製品によって異なります。20W程度のものから100Wを超えるものまで様々なので、購入の際は気を付けましょう。
Q.持っているデバイスは24Wのものなんですが、100W対応の充電器を買っても大丈夫なんですか?(重要)
A.大丈夫です。というのもUSB PD充電器はデバイスのワット数に合わせて最も効率の良い充電方法で充電する、という機能が備わっています。そのため100Wに対応している充電器でも、24Wのデバイスが接続されたときにはそれを自動で認識し、最適な充電効率で充電をしてくれます。
Q.MacBookは何ワット以上の充電器なら充電ができるの?
A.MacBook Airならば30Wあれば充電可能です。
MacBook Pro 13inchであれば61Wなので、最大出力60W以上のものであれば給電が可能です。
MacBook Pro 16inchであれば96Wなので、最大出力90W以上のものであれば給電が可能です。
Q.Surfaceは何ワット以上の充電器なら充電ができるの?
A.デバイスに付属している電源アダプターが何Wになっているかを確認してください。参考値としては、Surface Go 2は24ワット、Surface Pro 7/Suerface Bookは65Wです。
複数ポートを使う時の注意点
複数ポートを使う時の注意点は1ポートのみで使う時と2ポートで使う時の出力が変わってしまうということです。
例えば最大出力が60Wの充電器だとしたら1ポートでの使用時には最大供給能力である60Wが1つのポートの出力として使用できます。
これが2ポートでの使用となるときは機器自体の最大出力が60Wであるため、1ポートでは45W、もう一方が15Wなど出力が分割され、合計60Wの最大出力となるわけです。
このように1ポートでの使用と、2ポートでの使用の出力配分が異なることに注意しなければなりません。
スマホの急速充電の規格は?
スマホ向けはPD規格・Qi規格・Quick Charge規格などがありますが、iPhoneはPD規格とApple独自の規格でしか高速充電されません。
一方Android搭載のスマートフォンは上記すべてで高速充電に対応しています。
スマホ向け充電規格について
Q.Qi規格でも5Wだとか、7.5Wだとか、10Wだとか15Wだとかあるんですが、何が違うんですか?
A.違いは充電完了までの速度だと思ってください。5Wが最も充電完了までの速度が長く、15Wが最も充電完了までの速度が早いです。
Q.最大充電ワット(W)について教えて下さい。
iphone11やSEは7.5Wまでの充電に対応し、iPhone12はApple純正ワイヤレス充電器または、Apple MFi(Made For iPhone/iPad/iPodの略)を受けたサードパーティ製のワイヤレス充電器を使用した場合に限り、15Wでのワイヤレス充電が可能です。
そのため、iPhone12より前のiPhone11やSEで10W以上のワイヤレス充電に対応した製品を買っても無駄ですし、iPhone12でも純正またはMFi認証を受けたものでなければ、10W以上のワイヤレス充電器を買っても15Wでの充電はされないので無駄になります。
ちなみにiPhone12 miniは最大12Wでの充電になるので12Wの充電器を買うと良いでしょう。
おすすめの充電器は?
おすすめのメーカーは国内メーカー・ANKER・UGREEN・RAVPOWERです。
私が使っているのはRAVPOWERの以下の商品です。
macbook pro 13inchとiphoneの同時高速充電もこなしてくれますし、充電器本体もスマートで折りたたみ式のプラグも持ち運びに便利で大変助かっています。
以下編集中ですが、いずれもおすすめです。