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前回は基礎中の基礎でしたが、今回も引き続き基礎を補強していきます。
今回は組み込み関数を使ってプログラミングをしていきましょう。Pythonの初歩的な組み込み関数であるint/float/strを扱います。前回も似たようなことを言いましたが、基礎を怠ればプログラマとしてのステップアップは有りえません。しっかりと学んでいきましょう。
前回のおさらい
前回は演算子を使ってプログラミングで計算をしてみました。忘れてしまわないように軽くおさらいしておきましょう。数字の計算と、文字の計算の方法は次のようになっています。
数字の計算
演算子 | 例 |
足す、引く | print(1+2+3-5) |
掛ける | print(5*3) |
割る | print(50/4) |
商 | print(50//4) |
余り | print(50%4) |
累乗 | print(2**5) |
文字の計算
演算子 | 例 |
足す | print(“Hello” + “World!”) |
掛ける | print(“Hello” *10) print(“Hello” *5 + “World!”) |
忘れてしまった方は前回に戻っておさらいしましょう。
組み込み関数とは
Pythonの組み込み関数とは、標準で用意されている関数です。この組み込み関数は標準で用意されているため、importで読み込む必要がありません。標準で用意されていない関数は、importで読み込む必要があります。
実は、前回使用したprintもこの組み込み関数というものです。
組み込み関数に、ユーザーががコード上で定義した関数を「ユーザー定義関数」といいます。
それでは、今回扱う関数について知っておきましょう。
int関数
int関数は型変換のために必要な関数です。具体的には「文字型」から「数値型」にしたい時に使います。int関数は整数の場合、float関数は小数を含む数字を出力したい場合に使います。
例えば、文字に数値を代入していた時、print関数に入れて計算したい時ってありますよね。
count = "100"
print(300 * count)
countに入れてある100はダブルクォーテーションで囲んでいるので、文字型です。
これを実行してみるとエラーではないですが、100という数字の文字型が300個出力されます。
300 × 100 = 30,000の結果を期待している場合はこれではいけませんね。
ではどうするかと言うと、文字型から数値型に変えてあげると良いのです。そこで、今回は整数値なので、int関数を使い、数値型のみにしてあげるというわけです。
そして、int関数を使ってあげて表現すると次のようになります。
count = "100"
print(300 *int(count))
これを実行してみると次のように出力されます。
float関数
float関数は型変換のために必要な関数です。具体的には「文字型」から「数値型」にしたい時に使います。int関数は整数の場合、float関数は小数を含む数字を出力したい場合に使います。
count = "5.825"
print(300 * count)
countに入れてある5.825はダブルクォーテーションで囲んでいるので、int型の時と同様に文字型です。
これを実行してみると、エラーではないですが、5.825という数字の文字型が300個出力されます。
300 × 5.825 = 1,747.5の結果を期待している場合はこれではいけませんね。
ではどうするかと言うと、int型のときと同様に文字型から数値型に変えてあげると良いのです。そこで、今回は小数点を含む数字のため、float関数を使い、数値型のみにしてあげるというわけです。
そして、int関数を使ってあげて表現すると次のようになります。
count = "5.825"
print(300 *int(count))
str関数
str関数は型変換のために必要な関数です。具体的には「数値型」から「文字型」にしたい時に使います。
例えば、エディタに
print("あいうえお"+100+"かきくけこ")
と入力して実行してみるとエラーが返ってきます。
それはなぜかと言うと、文字列の中に数値をいれているために起こります。print関数の中は文字列のみ、または、数値のみでまとめる必要があります。
そこで、str関数を使い、文字列のみにしてあげるというわけです。
そして、str関数を使ってあげて表現すると次のようになります。
count = 100
print(300 *int(count))
これを実行してみると次のように出力されます。
これがint,float,str関数でした。関数に関しては後日補足記事をUPしますので次回以降に紹介しますのでチェックしておくようにしましょう。
次回はif文についての記事になります。それではまた!