プログラミング学習:GIGAスクール構想とは?最適なパソコン端末も紹介

 小学生からののプログラミング学習の開始に伴い、プログラミングができることが今後の社会ではある程度当たり前になっていくことが予想されます。

 文部科学省が掲げるGIGAスクール構想という、小中高生を対象としたプログラミング学習開始に関するプログラミング学習の考え方や想定される効果などといった重要な指標があることをご存知でしょうか。今後のプログラミング学習についてはこの指標に沿って学習が行われていくことになりますので、その概要を知っておきましょう。

 まずはなぜプログラミング学習が始まるのか、ということを知らない保護者の皆さんは一度以下の記事を参照してください。読んでいただければわかると思いますが、保護者の皆さんも関係ない話ではありません。

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プログラミング学習の内容

 GIGAスクール構想について理解をし、その上で自分の子供にはどのようなパソコンがふさわしいのか、という指標を頭に入れ、おすすめするパソコンを参考にパソコンを買ってあげて欲しいなと思います。

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GIGAスクール構想とは

 GIGAスクール構想とは「学校情報化」を進めていくという構想のことを指します。学校情報化とは「子供の情報社会への対応を進める」という考え方が本構想と近いニュアンスだと思います。

では学校情報化を進める理由とは何でしょうか?

 内閣府令和2年度の青少年(大体小学校高学年から中・高校生)のインターネット利用状況のデータを見ると、青少年の95.8%がインターネットを利用していると言われています。

中学生だけのインターネット利用状況を見ても、97.4%と高くなっていることがわかります。

さらに、低年齢層(0歳から小学生中学年あたりまで)で見ても0〜6歳の子が57.8% 6歳〜9歳までの子が82.4%と、皆さんの想像以上の普及率ではないでしょうか。

 このように、今や年齢を問わず、日本のほとんどの人口がインターネットに接続する手段を持っていることになります。

 もしかしたら頭をよぎった方もいるかもしれませんが、ここで一つ問題となるのは、青少年のインターネットリテラシーです。
わかりやすい言葉で言えばインターネット上でのルール・マナー・トラブル回避能力などを総称した言葉です。

 インターネットの低年齢層からの普及とともに、リテラシー能力の向上も推進していかなければなりませんでしたが、いままでは様々な大人の問題からなんとなく先延ばしになっていた問題でした。

 しかし、コロナウイルスが流行したことでオンライン授業に始まり、在宅でインターネットを介したサービスの利用頻度が高くなりました。

そういったことがこの先延ばしにしていた問題を推し進めたとも言えるのですが、子供のインターネットリテラシーの向上を図るとともに、通学することのできない子供のため、またいつオンライン授業に移行しても全世帯が対応できるように、という意味合いでGIGAスクール構想が始まりました。

どのような能力の向上を図るのか

 GIGAスクール構想ではまず、小中学生を始めとしたインターネットリテラシーの向上、情報活用能力の向上、論理的思考能力の向上を目的とします。

 インターネットリテラシーについては、小中学生がインターネット上で大人に騙されないようにすること、誹謗中傷などの書き込みを行うことのリスク、などのインターネットに接続することで生じるリスクなどについての、知って置かなければならないルールを学びます。

 情報活用能力については、言語能力と同様に、学習の基盤となる資質や能力と位置づけられ、プログラミング的思考の育成やデータベース・セキュリティーなどの内容を小学から高校にかけて学んでいきます。

 論理的思考能力とは、プログラミングのコードを組み立てていく際、例えば水道水をコップに入れる作業を論理的思考で考えると、まずはコップを持ち、次に蛇口をひねり、蛇口から出る水をコップで汲み取る、というおおまかな3ステップに分けられます。
このように、物事を段階的に考え組み立てていくという思考能力の向上をプログラミングを通して図ります。

さらに詳しいことを知りたい場合は、「GIGAスクール構想の実現 とは  ~学校情報化の目的と概略~」という文部科学省の方が説明しているYoutube動画を参考にしてください。

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GIGAスクール構想での推奨PCスペック

 GIGAスクール構想について軽く押さえたところで、GIGAスクール構想で学習者用コンピュータとして紹介されているPCスペックを紹介します。

OSについてはMicrosoft・Google・Appleより提供されているOSを参考に作成されています。

Microsoft OS端末仕様
OSMicrosoft Windows 10 Pro 相当
CPUIntel Celeron 同等以上 2016 年 8 月以降に製品化さ れたもの
ストレージ64GB以上
メモリ4GB以上
画面9-14インチ(可能なら11-13インチ)
無線IEEE 802.11 a/b/g/n/ac 以上
LTE通信LTE 通信に対応していること (本体内蔵または外付けドングルを使用)
形状デタッチャブル型またはコンバーチブル型
キーボードBluetooth 接続でない日本語 JIS キーボー
カメラ機能インカメラ・アウトカメラ
音声接続端子マイク・ヘッドフォン端子×1 以上
外部接続端子USB3.0 以上×1以上
バッテリ8 時間以上
重さ1.5kg未満

a

Google Chrome OS端末仕様
OSGoogle Chrome OS
CPUIntel Celeron 同等以上 2016 年 8 月以降に製品化さ れたもの
ストレージ32GB 以上
メモリ4GB 以上
画面9~14 インチ(可能であれば 11~13 インチが望まし い) タッチパネル対応
無線IEEE 802.11 a/b/g/n/ac 以上
LTE通信LTE 通信に対応していること (本体内蔵または外付けドングルを使用)
キーボードBluetooth 接続でない日本語 JIS キーボード
カメラ機能インカメラ・アウトカメラ
音声接続端子マイク・ヘッドフォン端子×1 以上
外部接続端子USB3.0 以上×1以上
バッテリ8 時間以上
重さ1.5kg 未満

iPadOS端末仕様
OSiPadOS
ストレージ32GB 以上
画面10.2-12.9 インチ
無線IEEE 802.11 a/b/g/n/ac 以上
LTE通信LTE 通信に対応していること (本体内蔵または外付けドングルを使用)
キーボードBluetooth 接続でない日本語 JIS キーボード
カメラ機能インカメラ・アウトカメラ
スタンド利用時に端末を自立させるためのスタンドを用意すること(キーボードがスタンドになる場合は別途準備する必要はない)
音声接続端子マイク・ヘッドフォン端子×1 以上(マイク・ヘッド フォン端子がコネクタと共用になっている場合は分 配アダプタで対応)
外部接続端子Lightning コネクタ又は、USB Type-C コネクタ×1 以上
重さ1.5kg未満

 さて、ここまで長々と表を見せつけられてきましたが、全くわからないという方もいらっしゃると思いますので、これから大事な項目を抽出していきます。

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WindowsOS

 まずは、Windowsから。Windowsで大事になる項目はストレージ・CPU・メモリの項目です。
Windowsのストレージ・CPU・メモリは以下のように定められていました。

ストレージ64GB
CPUIntel Celeron 同等以上 2016 年 8 月以降に製品化さ れたもの
メモリ4GB

 はじめに、WindowsOSのこのスペックですが、足りない・足りない・足りないの三銃士です。この項目に関しては全く無知の人間が作ったとしか思えないレベルですね。

 まずストレージですが、WindowsのOSは大体26GB程度と言われていますので、64-26=38GBの余りのストレージが出来ます。ここに学習ファイル(PDFや学習で作成したファイルなど)を保存していくにはあまりにも少なすぎる容量です。小学生から中学生まで買い替えなしでパソコンを使わせたい場合は最低128GBの SSD ストレージを付けることをおすすめします。

プログラミング学習を積極的に教育したい場合、パソコンを頻繁に使うようになるかもしれないことを考えると最低500GBの SSD ストレージを用意してあげたほうが良いでしょう。

 次にCPUですが、IntelのCPUラインナップでは Celeron → Pentium → Core i3 → Core i5 → Core i7 → Core i9 というように右に行くほど性能と価格が上がっていくような製品ラインナップがあります。これをみればわかるように、ラインナップの中でもCeleronは最安・最低限のスペックのCPUです。

CeleronのPCのイメージとしては、ウェブ検索・メールやチャットなどの閲覧・送受信に使われるイメージで、Pentiumでもかんたんなツールでの作業を行うというレベルのイメージですね。i3からは比較的重たい処理を軽々と行ってくれるようになるので、あまり(使用可能年数が)保たなかった…と後悔しないためにはi3程度のCPUのついているものが欲しいところです。

 そして最後にメモリですが、これはもう時代錯誤に近いレベルです。現在パソコンとして人権(パソコン権?)を得ているのは8GBのパソコンからだと考えて欲しいのです。最近のアプリケーションはメモリを食うので、ウェブ検索だけで3.5GB程度のメモリ容量を使っているなんてこともよくある話です。しかしこれはWindowsOS・MacOSの話なので、Chrome OSの場合はやや事情が異なります。

ちなみに、メモリが不足するとどうなるのか、という話ですが、アプリケーションの処理が追いつかなくなり、フリーズ・強制終了などの処理落ちの状態になります。何年か後には8GBでも足りない…という時代が来ることが予想されるので、現段階でも最低8GBのメモリのついているパソコンを用意しましょう。

GoogleCrome OS

 次に、GoogleChrome OSですがこちらもストレージ・CPU・メモリが重要な項目になりますが、GoogleChrome OSは比較的動作が軽いこと、かんたんな処理を行うための安く手に入る簡易PCというような位置づけなので、正直クリエイティブな使い方もできず、ゲームもできず、処理のかんたんな作業を行う・ウェブ検索や動画を見る程度の使い方に限られてくるので、Windowsのように、長期間の使用はできないと思って下さい。

GoogleChrome OSの情報は以下の通りです。

ストレージ32GB
CPUIntel Celeron 同等以上 2016 年 8 月以降に製品化さ れたもの
メモリ4GB

 まずストレージですが、OSが大体2.5GBと言われていますので、大体30GBの余りがあります。実際WindowsOSとChromeOSでは用途・目的が異なる場合が多いので、30GBでも良いと思います。ただし、ストレージが不足した場合を考えてUSBメモリなどは持っておきたいところです。

 次にCPUですが、こちらもceleronでは物足りなさを感じてしまうと思いますので、celeron以上を選択することをおすすめします。ただし、値段重視・長期間利用を考えていない場合はCeleronでも十分でしょう。

 最後にメモリですが、現状ChromeOSであれば4GBでも不足はありません。

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iPadOS端末

 最後にiPadOSですが、なぜMac製品がiPadOS端末なのかはよくわかりませんが、予算とスペックの折り合いの良い最低限を選んでいるという意図があるんでしょうね。

正直iPadOS端末については、しっかりしたモデルしか発売されていないため、スペックに口出しする点はありません。

おすすめの端末は?

GIGAスクール構想に絞った場合、おすすめの端末はWindowsOS端末です。

その理由としては以下のような点が挙げられます。

  • 製品をしっかり選べば10年単位の長期間で使うことができる。
  • 対応するソフトウェアが多く、ソフトウェアがないことで学習の妨げになるような事例が少ない。
  • 社会の標準となっているOSであるため、基本的にWindowsが扱えなければ社会で役に立たない。
  • パソコンに興味を持って欲しい・プログラミング学習に力を入れたい場合、それを助ける様々な支援ツールやソフトウェアがある。

これらの理由から、WindowsOS端末をおすすめします。

 ただし、GIGAスクール構想で定められているもの以外の端末でも、MacBookなどのApple製品のパソコンはおすすめができます。Windows同様に世界で標準化されている端末の一つであるということ、対応するソフトウェアが多いということ、クリエイティブな趣味・仕事に最適なソフトウェアが多いということからMacを選択する人も多いというのが近年のパソコン事情です。

 特にMacBookなどを使ってはいけないということはないですし、むしろ個人的には使うことを推奨したいですが、GIGAスクール構想に対応した端末独自の教え方があるでしょうから、MacBookなどを使う場合は教員の指導と操作が異なってくる可能性があります。ですので、保護者の方がまったくパソコンをいじることが出来ない場合はWindowsを選択したほうが無難ではあります。

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おすすめのパソコン

おすすめのパソコンについては別に記事を用意しましたので、以下のリンクでご確認ください。内部リンクです。

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